12.31.2015

良いお年を

しとしと、小雨まじりの阿蘇です
12月31日大晦日
今年も、のんびりペースの夏椿を温かく見守って頂きまして有り難うございました。
プライベートでも変化のある1年。
自分の心を見つめ直す年になりました。

昨日、大好きな苺農家さんに会いに車を走らせました。
年の瀬の忙しい時にも係らず、皆さん和やかな笑顔で迎えて下さいました。
農薬は勿論、無化学無肥料米、お野菜、苺を育てておられるのですが
その姿の美しさと、美味しさ、表現しがたい素材の持つエネルギーは
手にすると、ドキッとする程です。
そして何より、生産者の方々が気負いなく魅力的で、
一緒にお話していると楽しい。
やはり最後は人なのだと、嬉しくなって家路につきました。

私も良きものをお届け出来るように心をクリアに喜びをもって
お菓子を作りたいと思います。

どうぞ来年も宜しくお願いいたします。
苺の表と裏が判別出来る程、苺を愛するだいしん農園さんの苺
年明けにコンフィチュールを作るのが今から楽しみ

だいしん農園さんとご一緒に農園をされている、
ひかり農園さんが帰り際に持たせて下さったお野菜の一部
ありがとうございました


12.16.2015

お茶会終わりました

 
冬のはじまりのお茶会
足を伸ばして阿蘇まで来て下さった方
お久しぶりのお顔を見せにいらして下さった方々
ありがとうございました。

お料理に熱中して、写真を1枚も!とれませんでしたが
薪ストーブの火の傍らでゆっくりと楽しんで頂けたのではと思います。
いらして下さった皆様、素敵な場所を提供して下さったグリューンさん
ありがとうございました





12.03.2015

フルーツケーキ


一年に一度フルーツケーキを焼きます

無花果、レーズン、アプリコット、チェリーを
一年間ブランデーに漬け込み焼き上げました
今年は、ベジタリアン、ビーガンの方にも召し上がって頂ける物と
バター、自然卵、小麦、洗双糖で仕上げたクラシックタイプの
2種類をご用意しています。

来週のグリューンさんでのお茶会でも
お召し上がり頂く予定です。
時間が美味しくしてくれるお菓子
冬の楽しみです



11.27.2015

冬の始まりのお茶会 at グリューン



南阿蘇のギャラリーグリューンさんにて
お茶会を致します
12月10日(木)12:00〜
12月11日(金) 11:00〜・13:30〜
各回共に先着6名様(ご予約にて承ります)

スパイスと果実のクリスマスティー
期間中
ヨーロッパから持ち帰りました、旅のお土産も
少しですが、並べさせて頂きます
〜ベルギー製のトルション、ルクセンブルグで見つけた愛らしい小物
フランスの教会の絵葉書、文房具 etc

当日は
安曇野の林檎農家さんが作られた
林檎を愛する国ドイツで愛される
apfelschorle(アプフェルショルレ)林檎の炭酸水を
お迎えの一口としてご用意しております。
クリスマスの為のお菓子
焼きたてのスコーン
etc

暖炉の火を囲んで穏やかな時間をお過ごし頂ければ幸いです。

〜お茶会〜
12月10日(木)12:00〜
12月11日(金) 11:00〜・13:30〜
各回共に先着6名様(ご予約にて承ります)
お申し込みはギャラリーグリューンさんまでお願い致します。
お申込は営業日に直接お電話を頂くか (tel 0967-67-3700) grün のHP(http://grun-aso.jp/contact/)から お名前、人数、ご予約の日時、ご連絡先をご明記の上 メールにてお申込み下さい。 こちらから折返しご連絡差し上げます。 なお、10日は14時まで、11日は15時までの間は お茶会のお客様のみのご来店とさせていただきます。 ご迷惑をおかけいたしますが どうぞよろしくお願いします。 明日11月28日(土)はオープン致します。 来週は2日(水)、3日(木)、4日(金)、5日(土)の オープンとなります。

ここ数日グッと冷え込み
針葉樹の緑は深くなり、紅葉した葉は冬の色へ
しんと澄んだ空気と水
冬の始まりの南阿蘇にてお待ちしています



11.12.2015

紅葉の阿蘇


黄色い林檎赤い林檎のタルト

洋梨とパイナップルのショコラコンフィチュール


南阿蘇グリューンさんにて
14日までsaraxjijiさんの展示会にてお求め頂けます
良い週末をお過ごし下さい

11.06.2015

南阿蘇グリューンさんにて

明日11月7日から14日まで南阿蘇にあるギャラリーグリューンさんで
saraxjijiさんの展示会が始まります

期間中
夏椿のお菓子も販売させて頂きます
車で5分^^ご近所という事で、焼きたてのスコーンをお持ちいたします
林檎とクルミのsoymilkスコーン
カカオ64%ショコラとグリオットチェリーのsoymilkスコーン
カカオマスと仏ヴァローナ社の華やかなショコラを自家配合して作る
乳製品、卵フリーのガトーショコラ。
新作のコンフィチュールも並びます

キュウイとアプリコットのコンフィチュール
長野の林檎農家広瀬さんのシナノゴールドとミラベルリキュールのコンフィチュール

秋の阿蘇は本当に美しいです
是非遊びにいらして下さいませ

10.29.2015

後ろ姿

雨の季節に可憐に咲く紫陽花も好きだけど
夏の暑さを乗り越えて、
よりシックな色合いに染まる秋の紫陽花は何とも云えない魅力がある



紫陽花は後ろ姿も美しいものと、
20代お花屋さんで働いていた時、男性のお客様が教えてくれた
今、その言葉が鮮やかに甦る
本当にきれいです

10.24.2015

静岡テクラさんにて


本日23日から静岡の暮らしのうつわテクラさんにて秋のお菓子を販売致します。

赤い林檎とクルミのスコーン

オートミールナッツクッキー
ショコラと焙じ茶葉の葛粉クッキー
ココナツサブレ
赤い林檎とクルミのsoymilkスコーン
カカオ70%のショコラとグリオッチェリーのsoymilkスコーン
オーガニック林檎とルクセンブルクの蜂蜜のコンフィチュール
キュウイとシャルドネのコンフィチュール

サラジジさんのふんわりあったかなAWの展示会にてお菓子が並びます
どうぞ宜しくお願いいたします^^


10.23.2015

夕飯の支度 胡麻和え


とても元気な小松菜をスーパーで見つけました。
いつもお野菜は地元の農家さんのものを購入しますが、
無肥料、無農薬で育てましたと袋に書いてあり、小さな虫食いのある葉っぱは
新鮮で柔らかそう
今日は家族と食事ができるので、美味しい胡麻和えを作ろう



枝豆も一緒に購入



いりゴマは、お鍋で煎り直して、お気に入りのすり鉢で半擂りに
和の香ばしい香りも良い
みりんは煮切り冷まします
お醤油と、小松菜、食べる直前にすり鉢で和えて
頂きましょう

10.22.2015

ゆらゆ〜ら



秋の陽と風はどうしてこんなに澄んでいるのでしょ
木々も草も稲も、コスモスも風の中で気持ちよーく伸びているよう
リビングの窓から見える小さな草花も透明な陽を浴び、
柔らかな風を受けて気持ち良さそう


自由だなあと思う






そうかあ・・人間だって揺れていいんじゃない??とふと思った

揺らぐ事は自然なことなんだよと
阿蘇の大地に教えて貰った朝でした




10.18.2015

face







林檎

kougyoku





10.17.2015

彫刻家の言葉



爽やかなお天気が続いていますね
町歩きが楽しい秋
先日帰省した際
河原町通りの丸善へ行ってきました
地下2階の静かなブース
リニューアルされた新しい書店は空気がなんとなくまだ固い感じがします

喫茶室を出てすぐの
美術書のコーナーへ
彫刻家 船越桂さんの画集の横に
ひっそりと置いてあった
船越桂氏の父であり彫刻家の船越保武氏の一冊
透明感のあるうつくしい表紙に惹かれて手に取りました



砂岩彫りの聖女はきっと触れるとひんやりと冷たいのだろうけれど
頬は柔らかな皮膚で
トクトクと静かに温かな血が巡っているような錯覚を覚えます

自分の心は
一体どこにあるのか・・と
迷宮入りしている最中に
船越保武さんの作品に出会いました
ざわざわと落ち着かない心が、スーッと落ちついていくのを感じます

自分の心の奥深くにある声を聞く静かな場所のようでもあり
灯りでもあるように感じました

〜ご本人の言葉から〜
不定形の荒石を前にして、この石の中に、自分の求める顔が、すでに埋もれて入っている
のだと自分に思い込ませて、仕事にかかるのだが、石の中にある顔を見失うまいとする
心の作業としては、中にある(と思い込んだ)顔を包んでいるまわりの部分を取り除けば
顔が現れて来る訳だ。言葉としては簡単だが、いざ彫りはじめると、石彫りの技術と、その工程に邪魔されて、中にある形を見失いそうになる。
たしかに見えていた筈のその顔が、私の前に現れるのを恥じらって、なかなか現れてこない。作業はいつも捗らなかった。(「石のかけら」)

彫るとは自分の思いを表現する事ではなかった。石の中に宿っている形を白日のもとによみがえらせることだった。

本書からの一節、
若松英輔 光を見る物ー船越保武と芸術の秘儀〜から

言葉を、意味の塊だと考えてみる
すると言語は言葉の一形態に過ぎないことがわかってくる。
私達は言語以外の語りかけからいつも意味を感じている。
風景や沈黙、あるいは出会いにも人は、それぞれの意味を感じて生きている。
言葉は、文字通り、樹木から葉が舞い落ちるように、時機に応じてさまざまな姿をして
顕れる。
哲学者の井筒俊彦は、あるときから言語を越えた意味そのものを示す言葉を、
「コトバ」とカタカナで書くようになった。哲学者や文学者はたしかに言語をコトバとして使う。しかし画家はどうだろう。彼らにとって色がコトバであり、線がコトバとなる。
音楽家には旋律がコトバとなるだろう。
彫刻家にとってかたちがコトバである。




10.02.2015

copseさんにて

こんにちわ
阿蘇は、秋晴れの気持ち良いお天気が続いています
風も、空も黄金色の稲穂も一年の中でもハッと心がときめく季節
絵画のような美しい自然の色が満喫出来ます


さて、10月8〜17日まで東京練馬区にございますcopseさんにて
夏椿のコンフィチュールを販売させて頂きます。
着心地の良さが秀逸のsaraxjijiさんの展示会にてご紹介下さる事になりました。
定番のコンフィチュールの他
季節の果実紅玉を使ったコンフィチュールも並びます。
長野県で手間を惜しまず林檎を育ててらっしゃる木下さんの紅玉林檎



山のお水で洗った後、ピカピカに磨いてからコンフィチュール作りに入ります
皮はカーゼに包んできれいな色を果肉に含ませていきます
仕上がりは、夕映えの色
素材が素晴しいと、素直でキレイな味に仕上がります
無理にねじ伏せようとしない事が唯一のポイントだと、改めて感じます!
会期中は柳川で美味しいパンを作ってらっしゃる
イムスタンベーカリーさんのパンも並びます。
どうぞ、爽やかな秋copseさんへお立寄下さいませ


9.18.2015

ココナッツサブレ







サクサクのココナッツサブレを焼きました

自家製のアーモンドプードル、ココナツオイル、ココナツフレーク、キラキラしたキビ砂糖
全粒粉に隠し味はラム酒。
表面には生みたての卵の黄身でおめかししています。
唇に触れる表面が思いがけず滑らかで、
素朴なお菓子が少しだけエレガントになりました^^
南阿蘇のグリューンさんにて販売しております



そして阿蘇の噴火。ご心配を頂ましてありがとうございます。
御陰さまで、うっすらと降灰があるのみで被害なく過ごしております。
自然の一部に住まいをお借りしているのだなあと、改めて感じております

京都にお住まいの建築家のM様から
温かなメールを頂きました。
素敵なメッセージでしたので、
一文をご紹介させて頂きます。

『なんでもないような当たり前の日常が過ごせること自体が、
とても繊細で絶妙な均衡の上に成り立っているのかもしれませんね。
最近、よくそう思います。
感謝して、人の心がそれを乱さないようにありたいなと思います』

















8.26.2015

南阿蘇のお野菜、感じる事


久しぶりの日記になりました
今日の阿蘇はひんやりしています
秋の始まりを思わせるトンボや
黄色い蝶々が対になって木々の間をひらひらと舞っています





写真は、夏野菜のパウンドケーキ
南阿蘇の小泉農園さんの美味しいトマトを
セミドライにしたものが入っています。
低温のオーブンでゆっくり水分を飛ばしていくと
甘みと旨味が凝縮されていきます



マッシュルーム、パプリカ、人参、地卵、豆乳
マッシュルーム以外は南阿蘇の大地から
産まれたものばかりです



8月15日生まれの私は
子供の頃、
無邪気に誕生日を喜べませんでした
大人になった今も、その感覚は変わらず静かにその日を過ごしています

今年は特に戦後70年、安保、普天間基地問題、原発等
知らなかった事
知らなければならない事に
気付かされる夏でもありました。

形を変えて繰り返される悲劇は今も続いていることに
やりきれない気持ちになります。
色々な事を孕みながら根底に流れ共通するものは

差別
無関心

氷のように冷たく、痛みをも凍らせてしまう気がします


土地で育まれたものをその土地で料理し、
美味しく頂くことの豊かさは
安心感を与え、心身を明るくしてくれます
体温を感じる
あたたかさ
このとてもシンプルなことが
この夏は特に有り難く
尊い事だと
感じます



















7.28.2015

ブルーベリーコンフィチュール

今年もブルーベリーコンフィチュールの季節がやって参りました
7月のフレッシュブルーベリーは、種も小さく、皮も柔らかいので
この時期のブルーベリーがコンフィチュールには最適なのではと思います
今年のブルーベリーは特に
天然のペクチンが多いような気が致します
冷めると自然とゼリー状に

材料
無農薬フレッシュブルーベリー、アガペシロップ、無農薬レモン


南阿蘇にあるギャラリーグリューンさん、静岡の暮らしのうつわ 
テクラさんにてお求め頂けます。
どうぞ宜しくお願い致します

7.23.2015

inspire


























en Europe

7.21.2015

小さな旅へ フランス METZ

こんにちわ
ルクセンブルグから
お隣の国フランスの古い街METZ(メス)まで列車に乗り行ってきました


ルクセンブルグ駅構内


日本のように、アナウンスはありません。
掲示板を確認しながら、列車へ乗り込みます

列車内はゆったりしていて快適です
 メスまでは列車で一時間。

centre pompidou
ポンピドウーセンターメス
メスの駅を降り、すぐの場所にあるポンピドウーセンター。

丁度、作家、美術評論家と民族誌学者ミシェル·レリス(1901から1990)に関する
展示がありました。
ミシェル、レリスは、フランスの人類学の重要人物
アフリカ視覚芸術、イニシエーション秘密や所有カルト、
抗人種差別と反植民地運動の初期の評論家でもありました。

彼自信の自伝的作品の独創性と偉大な画家との友情のために、現代芸術に参加


ピカソ



ジャコメッティー、ミロ等
見応えのある展示です




同時にアンディーウオーホール展も。
見せ方がスマートで、とにかく
かっこ良い!



そして、駅を挟んで反対側、市街地を歩きます

メス(Metz)の街

メスという街は、中世にはヨーロッパ経済の中心地として栄えた都市だそうです。
1552年にフランス王アンリ2世が占領、1648年に正式にフランス領になった土地ですが、その後、普仏戦争でナポレオン3世の敗北によってプロイセン領になるなど、
何度かフランスとドイツのあいだを行き来しています。
そのせいもあって街はフランス的なところとドイツ的なところが混合した状態で、話に聞くところでは、老人などはドイツ語も話せる方が多い土地なのだそうです。
メスの駅の建物も、第二次大戦前のドイツ占領時代に作られた建物

今回、ヨーロッパの旅で一番胸に響いた
サン、ティティエンヌ大聖堂

このサン・テティエンヌ大聖堂は世界で最も高い中世建築の一つ。

身廊(入口から主祭壇に向かう中央通路のうちの翼廊に至るまでの部分)

の高さは42メートルもあるそうです。



あまりに、美しく心に響いた場所でしたので、
後日、もう一度訪れました。

遥か彼方へと続く天井は天に近く、ステンドグラスから透ける
自然の光はそれ自体が赦しへと導く静かな言葉のようだと
感じます

メスの駅の中にある書店も素敵でした