阿蘇は今日も風と雨の日
真冬に買い求めたナツメグゼラニウム
何度となく
小さな葉をつけ
心をなごませてくれます
心ときめきするもの。
雀(すずめ)の子飼ひ。ちご遊ばする所の前渡る。
よき薫(た)き物たきてひとり伏したる。
唐(から)鏡の少し暗き見たる。
よき男の車とどめて案内(あない)し問はせたる。
かしら洗ひ化粧(けさう)じて、かうばしうしみたる衣(きぬ)など着たる。
かしら洗ひ化粧(けさう)じて、かうばしうしみたる衣(きぬ)など着たる。
ことに見る人なき所にても、心のうちはなほいとをかし。
待つ人などのある夜、雨の音、風の吹きゆるがすも、ふとおどろかる。
(現代語訳)
心がときめくもの。
雀の子を飼うこと。
幼児を遊ばせている所の前を通ること。
上品な香を焚いてひとり身を横たえているとき。
中国渡来の鏡が少し曇っているのを見つけたとき。※
※ この解釈には諸説があります。
①当時の中国の上質な鏡には曇りが生じることがあったという説
②鏡が曇ることで自分が美しく見えるさまを書いたという説
③中国には宝鏡という不思議な鏡があり、人の心を映し、
妖怪の存在を見破ったとされた。この鏡は日食や月食が
近づくと曇りが生じたことから、この唐鏡が宝鏡のようで
あるように思えて、「心ときめく」という説
身分の高い男性が家の前に車を止めて、
従者に取次ぎをさせ、何かを尋ねているのを見るとき。
髪を洗い、化粧をして、香の薫を含んた着物などを着たとき。
特別に見る人がいないような所でも、自分の心の内はやはり楽しいもの
待ち人などがある夜、
雨の音や風が戸を吹きゆるがすのにも、はっとしてしまう。
~枕草子から~
ここ最近好きな一節です^^
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