3日程、私用で実家のある関西へ帰省していました。
少し緊張する出来事が続き、無性にホッとするような
うつくしいものに触れたくなり
ふと、お顔が浮かんだのは実家の近所にお住まいのマダム恵子。
幼馴染みのお母様なのですが、
その審美眼の潔さ、清らかさは昔から変わる事なく
お会いする度に新鮮なお話とお顔に出会える無二の存在です。
前日にメールを差し上げたにも係らず、心良くお迎え下さり
水を打ったお庭には白色のお茶花が清々しく咲いていました。
その中でも
大山蓮花といううつむきがちに膨らんだ真白い蕾は
花嫁の白無垢姿を思わせる美しさです。
玄関を入ると、微かに伽羅の香。
お手製のほろ苦く淡い甘さの夏みかんのゼリー
古い萩焼のお茶碗に翡翠色の薄茶を点てて下さり
銀皿に緑の葉を添えて、ねっとりとした黒い羊羹が
とても美味しい。
お茶道具の棗を拝見したり、アンティークの植物画にうっとりしたり。
平日の午後、人もまばらなお気に入りの美術館で
ゆっくり好きな世界に浸る贅沢を味わうような
満たされた時間でした。
翌日、空港へ向かう前に、京都四条通りのジュンク堂で
茶の本を2冊購入
岡倉天心の本は随分昔に手にしていたものの、
その頃はすっと身体に馴染んでいく程の理解が出来ずにそのまま、本棚の奥へ
九州地方は先程梅雨入りしたとのこと
しっとり雨と一服のお茶を楽しみながら
今なら、茶の本も読み進めそうです
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